フラツキズ

「一つの話題に囚われず、様々な話題に興味を持ち続ける」=フラつく事が尽きない=フラツキズ…というコンセプトのもと様々な事を書いていきます。

「金賞」の意味〜全国の吹奏楽部員・指導者の方々へ〜

皆さんこんにちは、吹奏楽大好きBooです。
さて皆さんは吹奏楽コンクールという大会をご存知でしょうか。
※ここで語られる事はあくまでも僕の考え方です。つまらないボヤキだと思ってみてください(汗)

【コンクールとは】
野球やテニス、武道などで大会があるように、吹奏楽部にも夏の大会があります。各地区予選から始まり、都道府県大会、東関東・西関東等大会(地方ごとに分けられた最終予選)、そして全国大会まであります。毎年多くの学生が自分達の力を発揮し、ある者は嬉し泣き、ある者は悔し泣きをしています。
大会の評価段階は3段階あります。銅賞→銀賞→金賞と登っていく感じですね。
その内次の大会に進む可能性があるのは金賞を受賞した学校のみになり、金賞を受賞しても次の大会に推薦されない、いわゆる「ダメ金」という場合があります。(僕はこの文言をあまり好んでいません。)
多くの学生がこの「金賞」を受賞するために毎日暑い中切磋琢磨しています。
しかし、ここに対しては二つの考え方があるんですね。

【金賞に対する価値観】
考え方①…コンクールで金賞をとるために最高の演奏をしたい。
考え方②…評価が全てではない(金賞をとる事が全てではない)。

①は主に当事者(学生)、②は主にその周りの大人(指導者や有識者等)に多い考え方ではないかなと思います。
ではかく言う僕はどちらの立場なのかというと…①の立場です。
僕は高校・大学と吹奏楽をやってきました。(高校は部活、大学時代は一般の楽団に所属していましたが、現在就職活動のためにお休みしています。)
コンクールに出場しない一般の楽団に入ってもコンクールでの経験は生きていますし
あらゆる事に役に立っています。
確かに②の考え方にも同意するところはあります。音楽をするのに評価ばかり気にしては良いものはつくれないと思います。音楽のゴールは数値に表せるものではないと。
しかし、学生の立場に立ったらどうでしょう。彼らはなぜ吹奏楽部に入部しているのでしょうか、なぜ毎年コンクールに出場しているのでしょうか。個々にそれぞれの目標があると思いますが、多くの学生は「部活」をしに来ているのだと思います。「皆と一緒に何かしたい」という気持ちで楽器を吹いているのだと思います。

では彼らにとってコンクールはどのような場であるべきだと僕は思うのか。
僕は「成功体験の場」だと考えています。少々教育者的な立場になってしまいますが、多くの学生に今必要なのは「成功体験」であり、それを具体的に表す事ができるのが「金賞」という指標なんです。
目に見える結果を出す事のメリットは自分の努力が報われたという事を実感しやすい事です。
これから高校・大学・社会人になる彼らにとって必要なのはそんな経験だと思います。全体の利益を上げるために個々の技術を向上させる事はどんな組織にも求められます。これを学校の中で学ぶ最適な場所はやはり「部活」ではないでしょうか。

【金賞の意味、おわりに】
金賞は努力の結晶であり、目標にすべき大事な指標だと考えます。少なくとも学生にとっては。ネットでは先ほど述べました考え方②のような意見が多かったのですが、私は考え方①が大事だと思いました。
長文になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
学生の皆さんは、自分を信じて頑張ってください!
指導者の方は、彼らがよい体験をできるように導いてあげてください!

夏のコンクールも、もう少しで始まりますが体調には気をつけて下さいね!
最後に書籍の紹介をしますね。高校の時に僕が読んだ本です。面白い事が書かれていましたので是非読んでみてください!

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書籍名:金賞よりも大切なこと〜コンクール常勝校 市立柏高等学校吹奏楽部 強さの秘密
著者:山崎 正彦

ではまた!